マス広告とは|特徴、種類、デジタル広告との違いなど解説
マス広告とは、主要マスメディアである「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」の4つの媒体に掲載される広告のことを指します。
それぞれの媒体にメリット・デメリットがあるため、目的やターゲット層に合った媒体を選ぶことにより、費用対効果の高い広告ができます。
今回は、数多くのマス広告を手掛けてきた埼玉の総合広告代理店、株式会社サムライが、以下のポイントを中心にマス広告の種類や特徴、デジタル広告との違いなどをくわしく紹介します。
このコラムのポイント |
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自社の商品・サービスを訴求するために適切なマス広告の選び方がわかります。ぜひ、最後までごらんください!
目次
マス広告の種類とそれぞれのメリット・デメリット
マス広告には、以下の種類があります。
- テレビCM
- ラジオCM
- 新聞広告
- 雑誌広告
それぞれに、メリット・デメリットがあり、ターゲット層もことなるため、自社の商品・サービスを訴求するために適切なマス広告を選ぶことが重要です。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
テレビCM
テレビCMには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット |
・幅広い層に訴求できる ・印象に残りやすいため、ブランディングに効果的 ・ユーザーから信頼感を得られる ・即効性が高い |
デメリット |
・ターゲットを絞りにくい ・効果測定が難しい ・費用が高額になりがち |
テレビは、年代や性別を問わず多くのユーザーに支持があるメディアであるため、幅広い層に訴求できるのが魅力です。
上記のように、「たくさんの人に見てもらいやすい」一方で、精度の高いターゲティングがしにくいことがデメリットです。
以下の記事でテレビCMの効果を確認できます。
>テレビCMは効果がない?|メリット・デメリットや効果測定の方法、成功事例など紹介
ラジオCM
ラジオCMには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット |
・地域密着型の広告が可能 ・ターゲティングをしやすい ・費用対効果が高い ・購買につながりやすい ・ユーザーからの信頼を得られる ・記憶に残りやすい |
デメリット |
・聴き流されることもある ・若年層にアプローチしにくい ・細かな情報が伝わりにくい |
一般的に、ラジオCMには以下のような効果があると言われています。
- イメージャリー・トランスファー効果:他の媒体で見た視覚的なイメージや感情を引き起こす
- リーセンシー効果:直前に聴いた広告がリスナーの行動に影響を与える
- 押し上げ効果:複数の媒体を利用することにより、商品・サービスの認知度が高まる
- フリークエンシー効果:同じCMを繰り返し聞くことにより、リスナーが商品名・サービスを覚える
以下の記事でラジオCMの費用対効果を確認できます。
>ラジオCMの費用対効果|特徴やメリット・デメリット、種類など解説
新聞広告
新聞広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
・信頼性が高い ・ブランディングに効果的 ・特定の地域で掲載可能 ・最適なタイミングで広告を出せる ・高収入層、中高年層へのアプローチに効果的 |
デメリット |
・若年層にアプローチしにくい ・効果測定が難しい ・読み飛ばせる |
新聞は、数あるメディアの中でも社会的な信頼性が高いメディアです。
高収入層や中高年層へのアプローチに最適ですが、若年層に訴求しにくいことがデメリットです。
雑誌広告
雑誌広告には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット |
・ターゲットが絞りやすい ・反復的な広告効果が期待できる ・ユーザーから信頼感を得らやすい |
デメリット |
・掲載まで時間がかかることがある ・効果測定が難しい ・発行部数が減少傾向にある |
雑誌は、一定期間保管されることが多く、繰り返し読まれることが多いため、反復的な広告効果が期待できます。
埼玉を中心とする関東エリアで、マス広告を検討中の方は株式会社サムライにお問い合わせください。
プランニングからデザイン制作・撮影・納品までワンストップで提案いたします。
マス広告とデジタル広告の違い
デジタル広告とは、動画配信サービスやWebサイトなどインターネット上の広告のことを指します。
マス広告とデジタル広告は、以下のような違いがあります。
- ターゲティング精度の違い
- 費用の違い
- 効果測定の難易度の違い
それぞれ、見ていきましょう。
ターゲティング精度の違い
一般的に不特定多数に向けて広告を行うマス広告は、ターゲティングがしにくい特徴があります。
一方で、デジタル広告は、「性別」「年齢」などのユーザー属性から興味関心などターゲティングがしやすい傾向があります。
以下のように、広告の目的によって適切な媒体を選ぶようにしましょう。
- 「商品・サービスの認知を拡大したい」:マス広告
- 「購買活動を促進したい」:デジタル広告
例えば、YouTube広告では、「オーディエンスターゲティング」「コンテンツターゲティング」など詳細に設定することが可能です。
以下の記事でYouTube広告のターゲティングの設定方法を確認できます。
>【YouTube広告】ユーザーの興味関心に沿ったターゲティングの設定方法|種類・仕組み、地域設定の方法など解説
費用の違い
一般的にマス広告はデジタル広告よりも費用がかかると言われています。
詳細はマス広告の費用の章でくわしく説明しますが、ラジオCMは比較的安価に出稿できますし、費用が高いと言われるテレビCMにおいてもタレントキャスティングの有無や出稿する放送局などによって費用が異なりますので、一概には言えません。
同様に、デジタル広告についても出稿する媒体や課金方式などにより費用が異なります。
効果測定の難易度の違い
マス広告の効果測定は、以下のような方法により行います。
- テレビCM:GRP(延べ視聴率)、GAP(延べ注視量)
- 新聞:CPR(コスト÷レスポンス件数)、CPO(コスト÷受注件数)
- ラジオCM:GRP(延べ視聴率)
- 雑誌:販売・発行部数
一般的には視聴率や発行部数により効果測定を行いますが、例えば、視聴率が高い=広告効果が高いとは一概には言えず、定量的な効果測定が難しいと言われています。
一方で、デジタル広告は、以下のような方法により効果測定を行います。
- インプレッション:広告が表示された回数
- トラフィック:サイトへの訪問回数
- コンバージョン:Webサイトで商品・サービスを購入した成果
このように、デジタル広告は効果測定がしやすいため、広告の効果を分析し改善することにより、費用対効果を高められる特徴があります。
マス広告の費用
マス広告の費用の目安は以下のとおりです。
※ここで紹介する料金はあくまでも目安です。出稿する地域、サイズなどにより変動するため、依頼する業者に確認しましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
テレビCM | 25~1,000万円以上 |
ラジオCM | 15~50万円以上 |
新聞広告 | 数万~数百万円 |
雑誌広告 | 50~250万円 |
マス広告は、出稿する媒体やタレントキャスティングの有無などにより、数万円~数千万円と幅広い料金設定になっています。
例えば、ラジオCMは、「放映費」と「制作費」の合計になりますが、以下の要因により費用が変動します。
- 出稿する地域・放送局
- 原稿料、ナレーター出演料
- スタジオ利用料 など
以下の記事でラジオCMの料金を確認できます。
>ラジオCMの料金|放送費・製作費の料金相場、放送されるまでの流れなど解説
サムライでは、テレビだけではなくラジオや映画館・YouTube・SNSなどさまざまな媒体への広告出稿が可能です。
それぞれのサービスについて、料金シュミレーターも用意しておりますので、ぜひご活用ください。
マス広告の効果を最大化するためのポイント
最後に、マス広告の効果を最大化するためのポイントを紹介します。
デジタル広告とマス広告を併用する
ここまで紹介してきたとおり、マス広告は「多くの人にリーチできる」特徴があり、デジタル広告は「ターゲティングをしやすい」「購買促進効果がある」などの特徴があります。
以下のようにマス広告で使用した素材をデジタル広告に流用することにより、相乗効果が高まります。
(例)
- テレビCM×YouTube広告:テレビを見ない層へのアプローチが可能
- ラジオ広告×radikoオーディオアド:細かなターゲティングが可能
また、マス広告に「2次元バーコードを掲載する」ことによりデジタル広告と連携させ、購買促進につなげる施策も効果的です。
ターゲットにより出稿先を使い分ける
以下のように、ターゲットによりマス広告の出稿先を使い分けることにより、費用対効果の高い広告になります。
(例)
- 「認知拡大したい。潜在顧客に訴求したい。」:テレビCM
- 「高所得層、中高年層にリーチしたい」:新聞広告
- 「特定の地域にアピールしたい」:ラジオ広告 など
埼玉を中心とする関東エリアで、マス広告を検討中の方は株式会社サムライにお問い合わせください。
マス広告とデジタル広告の併用を含め、ご予算に応じたさまざまなプランを提案いたします。
まとめ
今回は、マス広告についてくわしく紹介しました。
マス広告は、年代や性別を問わず幅広い層に訴求できるため、「認知拡大」「ブランディング」などに効果的な媒体です。
一方で、デジタル広告は「購買促進につながりやすい」特徴があるため、マス広告とデジタル広告を併用することで、相乗効果が生まれます。
また、同じマス広告でもそれぞれ、メリット・デメリットがあるため、目的に合わせて適切な媒体を選定するようにしましょう。
今回紹介した情報が、マス広告の活用を検討中の方の参考になれば幸いです。